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洋梨の人気品種と特徴!品種ごとの美味しさや旬の時期について知ろう

洋梨の人気品種と特徴!品種ごとの美味しさや旬の時期について知ろう

特徴的な見た目と、独特の食感で知られる果物、洋梨。一般的には「ラ・フランス」が有名ですが、実は他にもたくさんの品種があるのをご存じでしょうか。

今回は、そんな洋梨の品種について紹介します!洋梨にはどんな品種があるのか、人気品種10選とその特徴について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね♪

洋梨の種類は?

洋梨の旬は、9月上旬から12月にかけて。早いものは、8月中旬頃から収穫されはじめます。しかし洋梨は追熟が必要な果物で、収穫された後一定の貯蔵期間を経てようやく市場に出荷されます。

そんな洋梨にも、他の果物と同様に早生、中生、晩生といった収穫時期による品種の分類が存在しています。まずは洋梨の収穫時期ごとに、代表品種とその特徴について見ていきましょう!

早生品種

早生品種の洋梨は、最も早いもので8月中旬頃に収穫を迎え、8月下旬頃には市場に出回りはじめます。他の品種に比べ生育期間は短いものの、熟すと洋梨らしい芳香を放ち、果肉も柔らかくなります。

甘みに関しては品種にもよりますが、洋梨の中では控えめのものが多い傾向です。代表品種の「バートレット」は、甘みはそれほど強くありませんが、香りがとても強く程よい酸味を持っているため、缶詰として多く利用されています。

中生品種

中生品種の洋梨は、9月中旬頃から収穫されはじめ、市場に出回るのは9月下旬以降となります。中生品種の洋梨にはしっかりとした甘みがあり、果汁を多く含むものが多い傾向です。

代表品種の「メロウリッチ」は10月上旬から中旬にかけてが食べ頃で、よく熟すと糖度は16~17度にまで上がります。ふくよかな甘みの中にやさしい酸味も感じられ、非常に濃厚な味わいが特徴です。

晩生品種

晩生品種の洋梨は、早生品種からおよそ2カ月ほど遅れ、10月中旬頃にようやく収穫を迎えます。早い地域では10月上旬頃から収穫されることもありますが、本格的に出回りはじめるのは11月からと考えて良いでしょう。

代表品種には「ラ・フランス」や「ル・レクチェ」があり、12月下旬頃まで出回っています。晩生品種の洋梨は、後引く甘みと滑らかな食感を持つものが多い傾向です。

生産量が多い洋梨品種ランキング

実は数多くの品種が存在する洋梨ですが、国内での生産量は品種によって大きな差があります。洋梨の品種ごとの生産量とシェアは以下の通りです。

  1. ラ・フランス 56.9%
  2. ル・レクチェ 8.5%
  3. バートレット 5.2%
  4. オーロラ 3.3%
  5. ゼネラル・レクラーク 3.2%

上記は国内生産量トップ5の洋梨品種ですが、1位のラ・フランスが全体の50%以上を占めています。また世界的に希少といわれている「ル・レクチェ」は、国内では新潟県を中心に栽培され、生産量2位となっています。

洋梨の主な産地

品種によって、生産量に大きな差がある洋梨。日本で洋梨産地といえる地域は限られており、人気品種のラ・フランスをはじめ、国内ではまだまだ希少な果物といえます。そんな洋梨を盛んに栽培している、日本で有数の産地とシェアは以下の通りです。

  1. 山形県 65.4%
  2. 新潟県 7.4%
  3. 青森県 6.7%
  4. 長野県 5.2%
  5. 福島県 2.2%

洋梨は品種ごとの生産量にも偏りが見られましたが、産地ごとの生産量も差が大きく、全体の60%以上が山形県で栽培されています。2位以下のシェア率は一桁台となっていますが、それぞれオリジナル品種や希少品種の栽培に取り組んでいます。

【2023年版】洋梨の人気品種・銘柄とその特徴

ここからは、洋梨の人気品種とその特徴について見ていきましょう!洋梨には主に26種類もの品種が存在していますが、今回はその中でも特に人気の10品種を紹介します。

味や食感、旬の時期などそれぞれ違った特徴を持つ洋梨品種。まだ食べたことがないものも多くあるはずなので、品種ごとの魅力をぜひチェックしてください◎

ラ・フランス

国内生産量が最も多い品種「ラ・フランス」は、洋梨の中でも晩生です。収穫時期は10月中旬から下旬にかけてで、11月上旬頃から市場に出回ります。

主な産地は山形県で、国内シェアは80%以上を誇ります。令和2年には「山形ラ・フランス」が地理的表示(GI)保護制度にも登録され、県を代表する特産品として人気です。

そんなラ・フランスの特徴は、洋梨特有の滑らかでとろけるような口当たりと、芳醇な甘み。その味わいは世界的にも評価されており、洋梨の最高峰といわれています。

ル・レクチェ

「幻の洋梨」や「洋梨の貴婦人」とも呼ばれる品種「ル・レクチェ」は、ラ・フランスと同じく晩生の洋梨です。収穫時期は10月下旬頃からで、その後1カ月もの追熟期間を要します。そのため市場に出回りはじめるのは、11月下旬以降となります。

ル・レクチェは栽培に手間がかかり、世界的にも栽培数の少ない希少品種。国内では新潟県を中心に栽培されており、特産品として高い人気を誇ります。

ル・レクチェは、ラ・フランスとはまた違った甘い芳香を放ち、味わいは非常に上品です。また果肉は緻密で柔らかく、口に含むと舌の上でとろけるような食感です。

バートレット

日本ではじめて栽培されたといわれている「バートレット」は、早生品種を代表する洋梨です。8月下旬頃から収穫がはじまり、9月上旬には市場に出回っています。

国内では青森県や北海道を中心に栽培されており、缶詰やお菓子作りの材料などによく利用されています。洋梨らしいふっくらとした形と強い香りが特徴で、生で食べる際はしっかりと追熟させることでジューシーな味わいを楽しめます。

シルバーベル

ラ・フランスの自然交雑実生により山形県で誕生した品種「シルバーベル」は、育成者である鈴木寅雄氏の「鈴」をとり、その名が付けられました。シルバーベルは晩生の中でもかなり遅れて登場する品種で、市場に出回るのは11月下旬以降となります。

また比較的日持ちしやすく、貯蔵性に優れているため、地域によっては2月頃までスーパーで見かけることもあるでしょう。味は甘みと酸味のバランスに優れ、大玉の果肉にはたっぷりと果汁が含まれていて非常にジューシーです。

ゼネラル・レクラーク

昭和52年に青森県ではじめて導入された「ゼネラル・レクラーク」は、中生品種の代表格ともいえる洋梨です。現在でも多くは青森県で栽培されており、収穫は9月下旬から10月上旬にかけて行われます。

旬を迎えたゼネラル・レクラークは400~600g程の大玉に育ち、果皮は黄金色に染まります。味わいは見た目のインパクトに引けを取らず良質で、ふくよかな甘みを感じられます。

マルゲリット・マリーラ

洋梨の中では最大級といわれている品種「マルゲリット・マリーラ」は、大きいもので800gにもなる超大玉。元はフランスで誕生した品種で、国内では山形県や北海道を中心に栽培されています。

収穫時期は9月上旬からで早生品種に分類されますが、10日から2週間程の追熟期間を要するため、本格的に出回るのは9月下旬頃からとなります。糖度はそこまで高くないものの、酸味や雑味が少なく、上品な味わいが特徴です。

オーロラ

アメリカで誕生し、昭和58年に日本へ渡ってきた品種「オーロラ」は現在、国内で4番目に多く栽培されている人気の洋梨です。「マルゲリット・マリーラ」と「バートレット」の交配から実生し、両者の良いところを受け継いでいます。

旬の時期は9月中旬から下旬にかけてで、国内では山形県を中心に栽培されています。香りがとても芳醇で、肉質は柔らかく緻密。とろけるような甘さと洋梨の香りが口いっぱいに広がりますよ。

バラード

山形県で誕生し、平成11年に品種登録された「バラード」は、中生品種の代表格。「シルバーベル」と同じ「山形県立園芸試験場」出身の洋梨です。

旬の時期は10月で、良く熟したバラードの糖度は16~18度まで上がります。酸味が少なくまったりとした甘みが感じられ、果肉は口の中でほぐれるような、心地よい歯ごたえがあります。

ブランデーワイン

「バーレット」と同様に明治初期から日本に導入された品種「ブランデーワイン」は、寒さに強い特性を持ち、国内では主に北海道で栽培されています。ツヤのある美しい緑色の果皮が特徴的で、実はやや小ぶりですがしっかりとした甘みを感じられます。

収穫時期は9月上旬頃からで、10月から本格的に出回りはじめます。ブランデーワインは数が少なく、旬も短いため洋梨の中でも希少な存在です。

メロウリッチ

平成21年に品種登録されたばかりの「メロウリッチ」は、山形県で生まれたオリジナル品種の洋梨です。色味は褐色でサビが多く、無骨な見た目をしていますが、平均糖度は16~17度と非常に高く、濃厚な甘みと香りを持っています。

旬の時期は10月上旬から中旬にかけてで、オリジナル品種のため山形県でのみ栽培されています。中でも上山市、天童市、東根市、長井市で多く栽培されており、県を代表する特産品として人気を集めています。

まとめ

今回は、洋梨の品種について紹介しました。

洋梨には様々な品種が存在し、それぞれ違った特徴を持っています。また国内有数の洋梨産地では、一般にはあまり知られていないオリジナル品種や希少品種の栽培も盛んに行われており、洋梨の人気は今後どんどん高まっていくでしょう◎

日本ではまだまだ貴重な果物、洋梨を購入する際には、ぜひ品種やそれぞれの特徴にも注目しながら選んでみてくださいね♪

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