滑らかな舌触りと、ねっとりとした甘さが味わえる洋梨。果物の中でも甘い部類に入りますが、実際の糖度はどのくらいなのでしょうか。
また、さまざまある洋梨の品種の中でもどの品種が甘いのか、美味しい洋梨の見分け方も知りたいですよね。
この記事では、洋梨の糖度や甘い洋梨の見分け方、品種などをご紹介します。
洋梨を購入する際の参考にしてみてくださいね。
洋梨の糖度ってどれくらい?
洋梨の糖度は、平均して14度~15度程度だそうです。マンゴーの糖度が14度~17度程度なので、マンゴーとほぼ同じくらいの甘さがあるといえるでしょう。
また、洋梨の洋度は品種によっても異なります。山形県で誕生したメロウリッチという品種は、糖度が16度~17度。メロンとほぼ同程度の甘さで、洋梨の中でも最高の糖度を誇ります。
和梨と比べてどちらが甘い?
品種にもよりますが、洋梨と和梨では、実は糖度に大きな差はありません。和梨の平均的な糖度は、11度~16度程度だといわれています。
和梨は、品種によっても糖度に大きな差があるようです。愛宕、新高、幸水などの品種の糖度は、11度~12度程。比較的さっぱりとした味わいが楽しめます。
一方で南水やかおりなどの品種は、14度~15度程の糖度があるそうです。
洋梨は、柔らかく滑らかな舌触りが特徴です。和梨との糖度の差がなくても、洋梨の方が食べたときに甘みを感じやすいのかもしれません。
2023年人気ランキング
※2023年売上データ洋梨の人気品種ランキング
では、洋梨にはどのような品種があるのでしょうか。
人気の洋梨の品種を、ランキングでご紹介します。
第1位:ラフランス
洋梨の人気品種第1位は、ラフランスです。洋梨の中でも特に知名度が高い品種ではないでしょうか。
ラフランスはその名の通り、フランスで生まれた品種です。しかし現在は日本でのみ栽培さ
れています。主な産地は、山形県です。とろけるような味わいが楽しめることから「果物の女王」と呼ばれています。
山形県内における旬の時期は11月上旬から11月中旬頃です。
第2位:ルレクチェ
洋梨の人気品種第2位は、ルレクチェです。主な産地は新潟県で、ルレクチェの約8割が新潟県で栽培されています。
甘く滑らかな舌触りで、「西洋なしの貴婦人」と呼ばれているそうです。ラフランスよりも少し大き目で、熟すと果皮が黄色に色づきます。
新潟県内における旬の時期は、11月下旬から12月中旬頃です。
第3位:バートレット
洋梨の人気品種第2位は、バートレットです。青森県や北海道で栽培されています。
バートレットは、世界で最も多く栽培されている洋梨の品種です。完熟する前は果肉が硬く煮崩れしないことから、缶詰によく使用されています。
味わいは洋梨の中でもさっぱりとしており、果汁が豊富。完熟すれば、非常に強い芳醇な香りが楽しめる品種です。
旬の時期は9月上旬頃。他の洋梨に比べて、少し早めに旬を迎えます。
甘い洋梨の見分け方
甘い洋梨が食べたい!それなら、見分けるコツがあります。
①ふっくらと丸く、重みがあるものを選ぶ
洋梨特有のふっくらとした形で、同じ大きさの洋梨の中でもずっしり重いものを選びましょう。
重たい洋梨の方が、果汁がたっぷり含まれているそうです。手に取ってみて、比べてみてくださいね。
②すぐに食べるなら、果皮が黄色いものを選ぶ
ラフランス以外の品種で、購入してすぐに食べるのであれば果皮が黄色い物を選びましょう。
ルレクチェ、マルゲリット・マリーラなどの品種は、完熟が近づくと果皮が黄緑色から黄色に変化します。
全体的に黄色に色づき、甘い香りが漂っていれば完熟のサイン。甘くて美味し洋梨が食べられるでしょう。
③軸周りの果肉に弾力があるものを選ぶ
洋梨が熟しているかを確認するには、軸周りにも注目しましょう。
軸周りの果肉に弾力があり、程よく柔らかくなっていれば完熟しているはずです。
ただお店で確認する際は、強く押してしまうと果肉が傷んでしまいます。優しく触って確かめるようにしましょう。
まとめ
洋梨の糖度は14度~15度程度。中には16度~17度を記録し、メロンと同程度の甘さを味わえる品種もあるそうです。
意外にも、和梨と洋梨とでは、糖度に大きな差はありません。ただ、和梨の方が品種によって甘さに大きく差が出るようです。
甘い洋梨を見分けるコツは、
- ふっくらと丸く、重みのあるものを選ぶ
- すぐ食べるなら、果皮が黄色いものを選ぶ
- 軸周りの果肉に弾力のあるものを選ぶ などです。
とろけるような柔らかさと、芳醇な香りが魅力の洋梨。甘くて美味しい洋梨を購入したいときは、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。