夏の代表的な果物といえば、スイカを思い浮かべる方も多いでしょう。赤い果肉とみずみずしい甘さが魅力のスイカですが、おいしさだけでなく、栄養面でも注目されている果物です。
ほとんどが水分で「栄養が少ない」と思われがちですが、実際にはリコピンやシトルリン、カリウム、ビタミン類など、美容や健康維持をサポートする栄養成分が含まれています。
この記事では、スイカの栄養価や期待できる働き、1日の適量、おすすめの食べ方までわかりやすく解説します。スイカの新たな魅力を知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
スイカは栄養が少ない?気になるカロリーや糖質は?
「スイカはほとんど水分だから栄養が少ないない」と思われることがありますが、それは誤解です。確かに水分量は約90%と非常に多いものの、体に必要なビタミンやミネラル、またリコピンなど抗酸化作用をもつ成分なども含まれています。まずは、スイカのカロリーや糖質などの栄養成分を見ていきましょう。
スイカ100gあたりの栄養価は以下のとおりです。
| 栄養成分 | 含有量(100gあたり) |
|---|---|
| カロリー | 41kcal |
| たんぱく質 | 0.6g |
| 脂質 | 0.1g |
| 糖質 | 9.5g |
| 食物繊維 | 0.3g |
| カリウム | 120mg |
| β-カロテン | 830μg |
| ビタミンA | 69μg |
100gあたり41kcalと低カロリーで、果物の中でも糖質が特別多いわけではありません。
スイカのカロリーやダイエット中の取り入れ方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
スイカの主な栄養成分とその効果
水分が主体とはいえ、スイカには体に必要なビタミンやミネラルなどの栄養成分も含まれています。ここからは、スイカに含まれる栄養成分と、その働きについて解説します。
トマト以上の含有量?「リコピン」の抗酸化作用
スイカの赤い色は、カロテノイドの一種「リコピン」です。リコピンといえばトマトを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、スイカにもリコピンが含まれています。
リコピンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能や、血中コレステロール・血圧を健康に保つサポートをする働きが報告されています。
ある研究では、スイカジュースを飲むことで血液中のリコピンやβ-カロテンの濃度が高まることが報告されています。
余分な塩分の排出を助ける「カリウム」
スイカには、健康維持に欠かせないミネラルも含まれています。中でも、スイカに含まれるのがカリウムです。カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促す働きを持つことから、高血圧の予防や改善に役立つとされています。
スイカ特有のアミノ酸「シトルリン」
スイカには、他の果物にはほとんど含まれない「シトルリン」という、スイカの果汁から初めて発見された特徴的なアミノ酸が含まれています。
シトルリンは体内で一酸化窒素(NO)の産生に関わり、血管をしなやかに保って血流を維持する働きがあるといわれています。さらに、強い抗酸化作用があり、体内の不要なものの排出を助ける利尿作用や、健全な代謝をサポートする働きもあります。
美肌や風邪予防をサポートする「ビタミン類」
スイカは、ビタミン類を含んでいます。まず、スイカには体内でビタミンAに変わる「β−カロテン」が豊富に含まれています。ビタミンAは、眼や皮膚の健康を維持するほか免疫機能の維持にも寄与し、またβ−カロテンは抗酸化作用をもつ成分です。さらに、コラーゲンの生成に不可欠であり抗酸化作用のあるビタミンC、エネルギー代謝を助けるビタミンB群なども含まれています。
スイカは毎日食べても大丈夫?1日の適量と注意点
スイカは毎日食べても問題ありません。ただし、栄養バランスを保つためには食べる量にも気を配ることが大切です。ここでは、スイカを楽しむ際の目安量と注意点について解説します。
食事バランスガイドでは、果物を1日200g程度食べることを推奨しています。スイカを食べる場合も、この200g程度を目安にするとよいでしょう。
スイカは大きさによって重量が異なりますが、200gは12分の1程度にくし形にカットしたもの1切弱、またはサイコロ状にカットしたもの5〜6個程度が目安です。このくらいの量を目安にすると、水分やカリウム、ビタミン類などを含む果物を取り入れやすいでしょう。
一方で、スイカは水分が多く食べやすいため、気付かないうちに食べ過ぎてしまうことがあります。大量に食べると糖質の摂り過ぎにつながるほか、冷たい状態で食べ過ぎることでお腹がゆるくなったり、体が冷えたりすることもあるため注意しましょう。
また、腎機能が低下している方など、医師からカリウムの摂取制限を受けている場合は、自己判断で多く食べず、医師や管理栄養士の指示に従ってください。
子ども(乳幼児)に与える際のポイント
スイカは水分が豊富で食べやすく、子どもも好みやすい果物です。乳幼児にスイカを与える際は、誤嚥を防ぐため大きさや硬さにも配慮が必要です。安全に楽しむためのポイントを確認しましょう。
スイカはいつから食べられる?
スイカは、加熱してすりおろすなど月齢に応じた調理をすることで離乳食初期(生後5〜6か月頃)からでも与えることができます。最初は加熱した果汁を少量から試し、慣れてきたら潰した果肉を与えましょう。
生で固形のまま(角切り等)食べられるようになる目安は、歯ぐきでつぶせるようになる離乳食後期(生後9〜11か月頃)からです。
食べやすい大きさ・与え方のコツ
乳幼児にスイカを与える際は、喉に詰まらせたり誤嚥のないよう、以下のような工夫をしましょう。
- 種は完全に取り除く
- 成長に合わせたサイズにする(飲み込みやすい5〜10mm程度の角切りや薄切りにする)
大きいまま与えずに、必ずお子さまの月齢に合わせた大きさにカットしましょう。
初めて食べさせる際の注意点
初めて与える際は、小さじ1杯程度の少量から食べさせます。スイカは水分量が多く体を冷やしやすいため、与えすぎには注意しましょう。
万が一アレルギー症状が現れた場合に備えて、平日の午前中など医療機関を受診しやすい時間帯に試すと安心です。
スイカの栄養を効率よく摂取できるおすすめの食べ方
スイカはそのまま食べても十分おいしい果物ですが、食べ方を工夫することで飽きずに楽しめます。ここでは、栄養を活かしながら楽しめるおすすめの食べ方を紹介します。
手軽に栄養補給できる「スイカスムージー」
スイカをブレンダーにかけるだけで簡単に作れます。氷と一緒にブレンダーにかければ、栄養価はそのままで喉越しの良い飲み物が完成します。好みでヨーグルトやはちみつを加えても美味しいですよ。
塩分補給にもなる「スイカサラダ」
角切りにしたスイカとアボカド、スライスした玉ねぎ、ベビーリーフ、フェタチーズを混ぜ合わせ、オリーブオイルと塩、レモン汁で味を調えたドレッシングをかけるだけ。一般的なサラダとは違った風味を楽しめます。
実は栄養豊富!「種」の活用法
スイカの種には、適度に摂取することで健康づくりに役立つ不飽和脂肪酸が含まれています。フライパンで炒ったりオーブンでローストしたりすると香ばしくなり、より美味しく食べられます。ただし、種は硬いのでよく噛んで食べましょう。
まとめ|スイカは栄養とメリットが豊富!適量を守って美味しく食べよう
スイカにはさまざまなビタミンやミネラルをはじめ、血流促進に関与するシトルリンが含まれています。スイカの栄養を効率よく摂取するためにはそのまま食べるのが一番ですが、スムージーやサラダに活用するのもおすすめです。夏のデザートとしてだけでなく、健康を意識した食生活の一部としてスイカを取り入れてみてください。毎日の食卓が、より色彩豊かで健康的になること間違いなしです◎
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