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スイカはただの果物じゃない!驚くほどの栄養価と健康への効果

スイカはただの果物じゃない!驚くほどの栄養価と健康への効果
鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

夏の代表的な果物といえば、スイカを思い浮かべる方も多いでしょう。赤い実と爽やかな甘さが特徴のスイカですが、それだけではありません。実は、スイカはその栄養価からも「美と健康」に役立つ果物として注目されているのです。この記事では、スイカの栄養価について詳しく解説します。スイカの新たな魅力を知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

スイカはどんな果物?

スイカは、学名を「Citrullus lanatus」といい、ウリ科スイカ属の一年草です。独特の網目模様のある緑色の外皮と、鮮やかな赤色の果肉が特徴の水分豊富な果物です。形状は円形や楕円形が一般的で、重さは2kgから20kg以上までと大きさに幅があります。

スイカの大部分は水分で占められていますが、糖質をはじめビタミンやミネラルといった栄養素が含まれています。さらにスイカには、アミノ酸の一種であるシトルリンが含まれていることも特徴の一つです。

スイカに含まれる主な成分は以下の通りです。

  • 水分:約90%
  • 糖質
  • 食物繊維
  • ビタミン:ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCなど
  • ミネラル:カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄など
  • シトルリン

スイカはそのまま食べるほか、ジュースにしたりシャーベットにしたりとさまざまな食べ方が楽しめます。また、一度に食べきれない分は冷蔵や冷凍保存が可能なため、手軽に美味しく食べられるフルーツとして人気があります。


スイカに含まれる栄養成分とその効果

水分が主体とはいえ、スイカには体に必要なビタミンやミネラルなどの栄養成分も含まれています。

スイカに含まれるビタミンとその働き

スイカは見た目の爽やかさだけでなく、ビタミン類にも優れています。

まず、スイカには、体内でビタミンAに変わる「β−カロテン」が豊富に含まれています。ビタミンAは、眼や皮膚の健康を維持するほか免疫機能の維持にも寄与します。β−カロテンそのものは抗酸化物質として働くため、老化防止や疾患予防に役立つでしょう。

さらにコラーゲンの生成に不可欠であり抗酸化作用のあるビタミンC、エネルギー代謝を助けるビタミンB群なども含まれています。

スイカに含まれるミネラルとその働き

スイカには、我々の体にとって欠かせないミネラルも含まれています。中でもスイカに豊富に含まれるのがカリウムです。

カリウムは体内の余分なナトリウム(食塩の主成分:塩化ナトリウム)を排出する働きを持つことから、摂り過ぎた塩分を体外に排出し高血圧の予防や改善に役立つとされています。

ナトリウムを排出することで体内に溜め込まれた余分な水分も排出されるため、むくみの解消にも効果的です。

その他、マグネシウムとカルシウムは骨の健康に関与したり、互いに作用し合い血圧を調整したりする働きがあります。

スイカに含まれる抗酸化物質:リコピンの効果

スイカの赤い色は、カロテノイドの一種「リコピン」です。リコピンといえばトマトを思い浮かべる方も多いのですが、スイカにもリコピンが含まれています。

リコピンにはβ−カロテンと同様に強い抗酸化作用があるため、肌や血管を若々しく保つ効果も見込めるでしょう。

スイカに含まれるアミノ酸:シトルリンの効果

ビタミンやミネラルといった栄養素のほか、スイカには「シトルリン」が含まれています。シトルリンはアミノ酸の一種です。体内では血管を拡張し血流を促す「一酸化窒素(NO)」をつくり出すことに関わっています。

厳密にいえば、直接NOをつくり出すのは「アルギニン」というアミノ酸ですが、アルギニンはシトルリンから作られるため、シトルリンも血流促進には欠かせない成分なのです。

シトルリンの摂取により血流が促進されることで、動脈硬化の予防や冷えの改善に寄与するほか、運動時のパフォーマンス向上に役立つともいわれています。

また、シトルリンは肌に備わる天然保湿因子の構成成分の一つでもあります。摂取することで肌の潤いを保つ効果も期待できるでしょう。


スイカの栄養を効率よく摂取できる食べ方のアイデア

スイカをただ切って食べるだけでなく、さまざまなアイデアを活用して栄養を効率よく摂取しましょう。

スイカスムージー

スイカをブレンダーにかけるだけで簡単に作れます。氷と一緒にブレンダーにかければ、栄養価はそのままで喉越しの良い飲み物が完成します。好みでヨーグルトやはちみつを加えても美味しいですよ。

スイカサラダ

角切りにしたスイカとアボカド、スライスした玉ねぎ、ベビーリーフ、フェタチーズを混ぜ合わせ、オリーブオイルと塩、レモン汁で味を調えたドレッシングをかけるだけ。一般的なサラダとは違った風味を楽しめます。

スイカの種も食べられる

スイカの種には、適度に摂取することで健康づくりに役立つ不飽和脂肪酸が含まれています。フライパンで炒ったりオーブンでローストしたりすると香ばしくなり、より美味しく食べられます。種は硬いので、よく噛んで食べましょう。

まとめ

スイカにはさまざまなビタミンやミネラルをはじめ、血流促進に関与するシトルリンが含まれています。スイカの栄養を効率よく摂取するためにはそのまま食べるのが一番ですが、スムージーやサラダに活用するのもおすすめです。夏のデザートとしてだけでなく、健康を意識した食生活の一部としてスイカを取り入れてみてください。毎日の食卓が、より色彩豊かで健康的になること間違いなしです。

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鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。